1997/2/12
小倉正信
貴社 真打・アセダス構法技術資料を元に質問します。
4ページ図②③では②に防湿層が無いので、比較対象は困難ではないか?
②において防湿層を施工して③と比較すべきではないか?
4ページ図③において壁体内シージングボード側の温度はマイナス1.8℃、シージングボード通気層側はマイナス4.9℃です。室温20℃、室内湿度70% (北海道では通常40%以下)、外気温4.9℃、外気湿度74%で壁体内湿度は不記述不明(私の仮説65%)。この条件でなぜ壁体内の水蒸気が通気層に移 動するのか?シージングボードをはさんで、壁体内と通気層内の水蒸気圧差はどれだけあるのか?いくらシージングボードが透湿抵抗を小さくしても、水蒸気圧 が小さいと水蒸気は移動しないのではないか?
10ページの研究報告例その1について
低湿度状態に保たれるのは{シージングボードが湿気を通しやすい}と説明してるが5ページ参考資料に示すように透湿不織シートはアセダスRの3分の1以下 の透湿抵抗だが、このシートのほうがシージングボードより壁内湿度が高い。シージングボードのほうが低湿度状態なのは、透湿不織シートに比べ断熱性が大き いので壁内の温度が相対的に高く相対湿度が低いと推定されるが、いかがですか?またこの実験には測定ポイントの温度について記載されていないが重要なファ クターなので教えてください。いずれの材料を使用しても壁内湿度は50から60%以下であれば結露の心配は無いと私は考えるが、いかがですか?またこの ページの表によると、シージングボードだけが日中壁内湿度が上がるが、何故でしょうか?
10ページ研究報告例その2について{室内側の圧力差を一般住宅と同程度に保ち}とは具体的にどういう事をさすか?{室内外に約1mmHgの圧力差を加え}とあるが、なぜ圧力差を加えるのか?合板を使用した実験結果はないのか?
11ページについてこの実験については防湿層が施工されていないのでデーターとしては不十分ではないか?
12ページの秋田の事例について表によると通気層温度3.2℃湿度61.6%壁内の温度4.8℃湿度62.0%と記載されている。この条件で水蒸気圧はど のようになっているか?この状態で壁内の水蒸気はどちらへ移動するか?この実験では室内の水蒸気発生状況はいかがか?また換気状況はいかがか?